サンケイデザイン

FLOW

SANKEI STYLE 仕事の進め方

フライヤーを作りたい

ちょっと待ってください!

このフライヤーを読まれた方に
一番知ってもらいたいことは何ですか?
うーん。
ランチ、ワイン、それからコスパにアクセス、あとクーポン、
えーとそれから・・・
その気持ちはよくわかりますが、
たくさん入れすぎると、かえってわかりにくくなりますよ。
そうなの?じゃあ文字を小さくしたらいいかな?
あ、やっぱり文字より写真の方がインパクト強いよね?
色は赤と緑とロゼワインのショッキングピンクで派手に行こう!
ひょっとして悪目立ちすることでのインパクトを狙っておられるのですか?
いやそうじゃないけど・・・
でしたら色は渋めにした方が、
落ち着いたお店の雰囲気に合うと思いますよ。
そりゃそうだよね。
お店の屋根はきれいな赤色でしたよね。
アクセントに赤を使ってメリハリをつけてはいかがですか?
あ、それいいね。
それから、メニューの見せ方についておうかがいします。
横江さんのお話からすると、お客様に一番知ってもらいたいことは 〇〇〇ってことですよね?
そうそう・・・あっそうか。
じゃあここは、順番を入れかえた方が伝わりやすいよね。
あ、それいいですね!
では、ここに赤色をつかって強調しましょうよ。
いいねいいね。
あと、このメニューの写真はこうすればスマホでも美味しそうに撮れますよ。
なるほど!
それから、クーポンは・・・

“どうしたら伝わるか”お客様と一緒に考えます

見ためはすごく美味しそうな料理なのに、食べてみたら「…」。

そんな経験ってありますよね。ある料理家いわく
「調理のポイントは下ごしらえ。これができていない料理はどんなに上手に煮ても焼いても失格」だそうです。
私たちの商品も同じです。どんなに美しくデザインされていても、伝わらなければNGです。
ではデザインの下ごしらえとは何でしょうか。

それは「伝わるように情報を整理する」ことです。

伝えたい人はどんな方か。
その方に一番知ってもらいたいことは何か、二番目は、三番目は、と優先順位をつけます。
ときには、お客様のご意向に反して「この情報をつけ足した方がより伝わりやすいのでは?」
「これは無くてもよいのでは?」ということもあります。そうして整理された情報をもとに、
デザインという名の味つけや盛りつけで、ポスターなどの制作物ができあがります。

私たちがお客様に提供できること。
「どうすれば伝わるか」をお客様とともに考える。
「伝わった」が私たちの喜びです。