祇園祭は7月1日の吉符入から7月31日の夏越祭まで一ヵ月間にわたる八坂神社の祭礼です。
17日の山鉾巡行(先祭)はその華やかさから観光行事に思われがちですが、
巡行のあとでお神輿に乗って街中にお越しになる八坂神社の神さまをお迎えする意味があります。
神様は17日の夜から24日の夕方までの7日間を 三基のお神輿とともに四条寺町の御旅所で過ごされ、街や人にふりかかる災いを鎮めてくださいます。
この7日間は花街の舞妓さんの無言詣にも見られるように、八坂神社の神様がもっとも身近に感じられる時でもあります。
そして24日は朝から山鉾巡行(後祭)でお見送りをされた神様が、夕方にお神輿に乗って八坂神社にお還りになります。
神様が洛中におられる7月17日から7月24日の一週間こそが祇園祭のクライマックスです。
7月31日には京都と日本の平安と人々の無病息災を祈る疫神社夏越祭の茅の輪くぐりで一ヵ月に渡る祇園祭は幕を閉じます。
注釈
八坂神社の神様とは素戔嗚尊 櫛稲田姫 八柱御子神のことです
平安時代には鴨川より西が洛中(市街地)とされていました
疫神社は八坂神社の境内にございます